2014年4月26日土曜日

No.16 肥後守(永尾駒製作所)

肥後守を2本持っています。
肥後守という名前は長尾駒製作所の登録商標で、価格帯は数百円から1万円と言ったところ。結構、価格差があります。

初めて買った肥後守は黒い柄の白紙割込。3500円也。

作りは大変に荒っぽい。柄にはバリが残っているし、肝心の刃は機械で仕上げただけの状態、安いんだから我慢しろと言わんばかりの出来映えで、正直言って日本製としては如何なものかなと不満でした。

箱から取り出すなり、まずダイヤモンドヤスリでバリを取りました。ちょうど手が当たる部分ですから、怪我をしてしまいます。
次に刃を研ぎました。もともとの機械仕上げの面が結構粗いので中砥石で研ぎ、さらに仕上げ砥石をあてました。
刃の表面は研ぐとピカピカの鏡面になります。ただもともとの平面度がよろしく無いため、研ぎきれずに元の機械研磨の面がところどころに残っています。研ぎすぎて刃を減らしてしまうのは勿体ないので適当なところでやめました。

材料は本物だと思います。
白紙は焼入れが難しい材料ですが、しっかり焼入れと丁寧な研ぎで、素晴しい切れ味になります。
あー、自分の肥後守になったなと感慨深いものがあります。

下の写真は二本目の青紙割込。
やはり箱から出してすぐに研ぎました。



鉛筆の木などはスルリと切れます。

柄の裏側には「元佑作」と刻まれています。四代目のお名前とのこと。



肥後守は育て上げる刃物であると思います。
手間をかける楽しみがあります。

素材は間違いありません。

見た目は奇麗だけど素材の良く無い、切れないナイフは始末に負えません。肥後守は愛情を注いだ分、しっかりと答えてくれるダイヤモンドの原石のような道具であると思います。

ありがとうございます。

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